コラム

ペットのためのコラムVol.1「ペットの防災」(いぬのトレーニングPhilia)

いぬのトレーニング Philia
弓削 理世
Rise Yuge
ドッグトレーナー
[ぐりすまにてコラム連載中]

ぐりすまをご覧の皆さま、こんにちは!
ぐりすまメンバーで、ドッグトレーナーの弓削(ユゲ)です。

普段は、家庭犬専門のドッグトレーナーとして活動しています。
「緑区の犬たちの環境を良くしたい!」をモットーに、地域で頼られるトレーナーを目指しています。

これから、ぐりすまを見ている皆さまとペットの「ためになる」ペットの情報を定期的にお届けしていきたいと思います。

(2020年9月掲載記事を再掲載)

人間とペット「両方の備え」が必要!

皆さま、日頃から「災害」への備えはされていますか?

第一回は、「ペットの防災のお話」です。「災害」というと、地震や水害などの自然災害、爆発やテロなどの人為災害、テロや戦争、いくつかの災害が同時に起こる複合災害などに分けられます。

今は、「新型コロナウイルス感染」がありますので、いつどんな災害が起きても「複合災害」と呼べるのではないでしょうか?

さらにペットのいるお宅では、人間とペット両方の備えが必要ですね。

ペットの防災「3つのポイント」!

ポイント1:「備蓄」

災害時の備えと聞くと、「備蓄」をまず思い浮かべるかと思います。
ペットと暮らす方にとって、大切なペットのための備蓄も忘れてはならないものの一つです。

特に大切な備蓄品としてあげられるものには、

  • 療法食などの特定の食べ物

などがあります。
最低1週間分は予備のお薬をもらっておくほうが安心です。

下記パンフレットの5ページ目がわかりやすいので参考にしてください。

さらに、プラスαとしてあると便利なものがこちらです。

  • 知育玩具(クレート内でも使える食べ物を取り出して遊ぶおもちゃ)
  • 予備のノミダニ予防薬
  • 明るい色の服(夜間などでも犬の取り違えを防止したり、冬は防寒に)
  • 予備の首輪やハーネス(急いでクレートやキャリーバッグに犬を入れて避難すると忘れる事があります)
  • カラビナ(ちょっとリードを繋留したりするときなどに使えます)
  • 油性ペン、紙(クレートなどに名前を書いて貼り付けましょう)
  • 写真つきプロフィール(家族と写っているとなお良し!プロフィールには生年月日、避妊去勢の有無、病気やアレルギーの情報、体の特徴、毛の色、食べ物の好き嫌いなど。パニックになっていると頭から出てこなくなるため、詳細に書いておきましょう)
  • トイレシート(人間にも使えます)

    など

ポイント2:「日頃のしつけ」

次に、災害時にペットの負担を減らすためには、「日頃からのしつけ」がとても大切です。

「しつけ」というと堅い言葉に感じやすいですが、訓練という認識ではなく、「ペット自身の負担を減らすため」に行うことだと考えましょう。
もちろん避難先には、動物が苦手という方もいるはずです。

災害時は、どうしても人間優先となってしまう状況の中で
いかに受け入れてもらえるか、ということがポイントになると思われます。

【平常時からやっておきたいこと】

  1. クレートに入れる事
    (避難所では入れる事が必須になる事が多いため、避難ができ、命を守るためにできるようにしておきましょう)
  2. 呼び戻し
    (万が一、首輪やハーネスが抜けてしまうこともあります)
  3. 社会化
    (人慣れ、犬慣れができていないと、吠えてしまったり、ストレスも増大します)

この3つです。 

そしていざという時には、苦手なことやできないことは、相手にきちんと申告をすること。

できないと諦めず、どんなことが苦手なのか?それに対してどう対処することがペットと他の人の安全を保てるか?これらを考えておくことも、大切なことだと思います。

ポイント3:「自助・共助」

3つ目は、「自助・共助」です。災害時には、「自助(自分を守る)」「共助(助けあい)」「公助(公的な助け)」

この3つが必要ですが、公助には必ず終わりがあるという事と、
自分を含め役所の人や避難所運営に関わる人など全ての人が被災者だという事を忘れてはいけません。

その中で、公助を待つのみの受け身でいるだけでは、乗り越えることは困難となる可能性が考えられます。

自分自身と自分のペットを含めた家族を守ることは大前提ですが、「共助」つまりペットの飼い主同士での助け合いのつながりは、多くを失う可能性がある状況において、とても重要ではないでしょうか。

緑区内の、とある地区の4つの避難拠点では、なんとまだペット同行避難は不可。
つまり、いざという時にペットを連れて避難所に行ったとしても、行き場を失ってしまうことになります。(他の地区でも不可のところがあると思います。)

同行避難は、環境省も推奨しています。
横浜市でも、災害時のペット対策ペットとの同行避難ガイドラインという冊子が発行されています。

それでも各避難所においては、まだ同行避難を受け入れていない所があるという現実です。

過去の災害では、ペットを家に残して避難をしたけれど、心配で家に戻った際に被害に遭ってしまったという方がいます。(二次被害)

ペットを守るためには、まず飼い主自身が安全で健康でいなければなりません。そのためには、共に安全を確保する事が、とても重要です。

しかしながら、近隣市町村での同行避難の事例として、ペットを連れてきた避難者が「お客さん」のように受け身でいた事が、問題となっているようです。

避難所への同行避難を可能とするためには、避難場所で起きる事柄やペットが過ごす場所について、同行避難してきた飼い主同士で協力してやりくりする事が前提です。

家にとどまる事ができる場合は在宅避難が一番ですが、その場合も、情報難民にならないための手段も必要ですね。

災害時、飼い主が地域の情報を得られるようにするための方法を現在検討しています。
ペットの防災について、ご家族で話し合ってみてくださいね。

「ペット防災」まとめ!

  • ペットのための備蓄を

「薬」・「療法食などの特定の食べ物」は、いざという時不足することのないように。他にも、災害時あると便利なグッズがあるのでチェックしておきましょう。

  • 災害時にペットの負担を減らすには、日頃からのしつけが大切!

「クレートに入れること」・「呼び戻し」・「社会化」この3つを普段から意識して行っていきましょう

  • 災害時に大切な「自助」・「共助」

公助には限りがあります。ペット同行避難を可能にするためには、飼い主同士での助け合いが必要不可欠です!

プロフィール

弓削 理世/Rise Yuge, CPDT-KA
「緑区の犬たちの環境を良くしたい!」をモットーに、地域で活動するトレーナーを目指しています。
私自身が、子供を持つ母親です。育児相談をするように、気軽に犬のことを相談できる、育犬相談ができるところでありたい思っています。
ワンちゃんとの暮らしの中で、困ったことがありましたら、お気軽にご連絡ください。

・第一種動物取扱業登録 動物取扱責任者
・CPDT−KA(米国CCPDT認定プロフェッショナルドッグトレーナー)
・スタディドッグスクール認定ドッグトレーナー

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